スライドドア、ワンプッシュスイッチ化、作業手順


当作業を行われて生じた不具合に関して当方は一切責任は負いかねますので、作業は自己責任で行って下さい。

またリレーユニットはアルファードのスライドドア専用のワンショットリレーです。専用設計ですので他の車両への取り付けや他用途への流用はご遠慮下さい。誤動作、車両火災等の原因ともなりますので絶対におやめ下さい。

交換部品をお調べになられる方はこちらをクリックしてください。

1秒遅延リレーの回路図
左図は1秒遅延リレーの回路図です。555のタイマーICを使用しており、CR回路のような、ボタンを離してから1秒の遅延ではありません(押した瞬間から1秒の遅延になります)ので、反転動作にも俊敏に対応できるかと思います。

またマイナスコントロールで回路は設計しておりますので、もし万が一、ガラス等で配線が切断されたとしてもヒューズが飛ぶと言う事はありません。



スライドドア・内張の取り外し(助手席側の例(運転席側も同じです))
・パワーウインドのスイッチの取り外し

テープ等で保護して車両後部より内張剥がしやマイナスドライバーにテープを巻いてスイッチ浮かしながら取り外す。
そしてコネクターを取り外しておく。

(注)作業終了後、スイッチを付けた時は必ず初期化を行ってください
・ドアロックをロック位置へ

スライドドアを半開きにした状態で、ドアロックをロック位置にしておく(赤い印が見えない位置)

そしてこれから内張を剥がすのだが、剥がす途中で内張がボディーに当たったり、こすれたりするのでできれば新聞紙等を使ってボディーにキズが付かないように養生しておくと良い
・ネジの取り外し

内張はトルクスネジ1本とプラピンで車両に固定されているので、まず最初にトルクスネジ(T-25)を取り外す
・内張の剥がし(画像は助手席の内張です)

ネジを外したら赤丸の位置にプラピン(品番:90467-09203)があるので、それを念頭に入れつつ、力一杯引きはがす。

青い矢印が車両前方です。

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まず、スカッフプレートを外します。軍手をはめて、スカッフプレートの隙間に手を入れて上に引き上げれば簡単に外れます。
次に手すりを外します。カバーを外せばネジ2本で固定されてありますのでネジを外して手すりを外しておきます。
さて、外して行く順番です。

まず最初にサイド部分の勘合を外します。ちょうどインサイドハンドルのある側です。
隙間に指を入れて、上から下へスライドさせて行けば簡単に外れます。

この時はドアは全開よりも少し閉めた状態の方がやりやすいでしょう。

なお、2ndシートは一番後ろまで下げておいた方がやりやすいです。

次に、上部の勘合を外します。
スライドドアを数5cm程度、開いた状態(タオルなんかを挟んだ状態でドアを締めるといいのですが、イージークローザーが働く状態まで閉まらない様に厚手のタオルとか分厚くボディが傷つかないものを挟んで下さいね。)

さて、勘合ですが、ウインドガラス(全閉した状態)とトリムボードの間に指を入れて、手前に引いて外しますが、水平に引いて下さい。決して、下方向の力は加えない様にして下さい。
左の画像はウインドガーニッシュとの勘合部分です。フックになっているのでかなり固いですので、くれぐれもフックを折ったりしないように慎重に外して下さい。

その後、車両後側サイドの勘合を外します。
ここが隙間が狭いので一番大変です。指を入れて上から下への滑らせて外して下さい。


S系車両はクオーターパネルマッドガードがついておりますので、隙間がかなり狭いです。トリムが当たらない様に更に気を付けて下さい

ここまで順調に外せれば後一息です。(車両後部のサイド部分の勘合がどうしても外せなかった場合でもここで一気に引けば外れる事もあります)

ドアポケットに手を掛け(左右できるだけ離して、トリム全体に力が加わるような感じで。矢印のあたり)、腰に力を入れて力一杯引けばトリムが外れます。

なお、この作業の前にタオルは取っておいた方が無難です。ドアgが動いてタオルが落ちたりしてイージークローザーが働き、タオルを挟んだままモーターに過負荷がかかっては大変ですから。
ハンドルフレームの交換
インサイドハンドルの固定ボルト(赤い矢印)3本を取り外す。
インサイドハンドルが取り外せたら、透明なカバーをめくってサービスホールからハンドルフレームが見える状態にしておく
このカバーを取り外して、穴から見えるトルクスネジ(T-30)を取り外し。なおこのネジは脱落防止のために引き抜けないようになっているので軽くなったらネジは外れてます。

ネジが外せたらハンドルカバーを車両外側を引き出す。
次にドアハンドルを外側に引きつつ、車両前方にスライドさせながら取り外す。

決して力まかせに取り外さないようにしてください。ある程度ハンドルをゆすりながら前方にスライドさせれば簡単に外れます。
外す前に準備したドアハンドルの形状を見ながらどの様な勘合になっているのか想像しながら外すと簡単です。
次にこのサービスホールを取り外します。ネジ2本で固定されていますので、このネジを2本を取ってから黒いフタを取ります。
黒いフタを取るとハンドルフレームからのリアドアロック・オープンロッドが1本、見えます。
黄色い固定用のフック固定されていますので半時計回りに回して、ロッドを押して固定用のフックから取り外しておきます。

なお、ハンドルフレームを外す際に、部品脱落させそうな方は、このサービスホールにウエス(タオル)等を入れておいた方がいいです。下まで落ちたら容易には取れません。
次にハンドルフレームの取り外しです。
インサイドハンドル裏のサービスホールのカバーを取るとハンドルフレームが見えます。ハンドルフレームはトルクスネジ1本で車両に固定されていますので、これを取ります。

この時、くれぐれもネジを落とさないようにしてください!! 落とすと取れません!!! なお落としても、ハンドルフレームにはネジがついていますので問題はありません。

ネジが外れたらこの穴からハンドルフレームを取り出しますが、そのまま引き抜こうとしても窓ガラスのフレームと干渉しますので、考えながら取り出してください。

ネジの部分を軸の前方部を下に回転させながら取ると楽に取れます。この時一緒にワイヤーも動かしてやらないと引っかかってうまく外れません。
参考資料

助手席側のスライド・ドアにつけるハンドルフレームです。
実際は運転席のハンドルフレームになります。

上がマークX用、下がアルファード用です。
樹脂部分の品番は同じです。違うのは、オモリ!?(スプリングの上に映っている部分)の部分の形状です。
マークXが棒状なのに対し、アルファードは長方形です。

当方でも一部の車両にアルファード用のフレームを使用しましたが、確実に使用できる保証はございませんので自己責任でお願い致します。マークX用のものであれば大丈夫です。

品番:69201-68010(2,670円税別)
ハンドルフレームが取り外せたら、今度はハンドルフレームからロッドを取り外します。これも同じ様に時計と反対回りに固定用フックを回してからロッドを引き抜きます。
ハンドルフレームの取り付け
フレームについている、ちょうどトルクスネジを差す穴についているナットは取り外してください(車両に古いナットが残っていますので、交換しても、そのまま使ってもokです。)

次にワイヤフレームを取り付けて、外した時の逆の要領で取り付けます。
あとは、取り外した手順と逆の手順で取り付ければ取り付け完了です
ワンショット・リレーの取り付け
まずはドアハンドルへ、スイッチの入力と出力線を接続します。

接続は2本
リレーユニット コネクタ
スイッチ入力 オレンジ 3番 赤
スイッチ出力 1番 黒

なお、これはマークX、アルファード用に設定されている補給部品でのピン番号、線色であって他の車両のものは違う可能性もありますので、テスター等を接続して、スイッチを押して導通のある線に接続してください。

この作業はユニットの線を車両内部からドアハンドルの穴を利用して車両の外へ引き出して行って下さい!!!
でないと結線後、ユニットをハンドルフレームの隙間から車両内部へ入れようと思っても入りません!!!

カプラー等を使用された方が作業は楽です。カプラーはドアハンドルに付属しているものと同等かそれより小さいものを使用して下さい。でないとカプラーが入りません!!
接続は各自好きな方法を取ってもらって構いませんが、水に濡れる箇所ですので防水をしっかり行って下さい

防水をしっかり行いませんと、オレンジ色の線には常時、バッテリー電圧がかかってますので、漏電するとスライドドアのヒューズが切れてしまいますのでご注意下さい。

なお当方はコネクターを切り落として、接続しない4本の線は絶縁テープで保護し、接続する線は半田付けして、ホットボンドで固めて、
さらに絶縁テープで保護するよう推薦しております。なお、同じ様にされる必要はありませんが、防水はしっかりして下さい。
B058976
ドアハンドルの取り付け
  • リヤドアアウトサイドハンドルフレームのベルクランク部を下側に下げる。

    ■ 注 意 ■
    ベルクランク部を下側に下げた状態でないとリヤドアアウトサイドハンドルASSYが取り付けられない。
  • リヤドアアウトサイドハンドルASSYのA部を挿入後、B部を挿入し手前に引いた状態で車両後方へスライドさせ取り付ける。

次に線の取り回しですが、窓ガラスが上下しますので、フレームを迂回させる用に配線します。

パワーウインドが線を巻き込んで故障する可能性もありますので、間違ってもそのまま線を落とさないで下さい。
ドアフレームに沿って線を前方へ配線し、パワーウインドのフレームの外側から回してスライドドア内部へ引き込んで下さい
線を落としてカバーをしっかり固定すればokです。
インサイドハンドル、ワイヤー等を元の位置へ戻して、(スポンジの取り付けもお忘れなく!!)右図の用にタイラップ(インシロック)等を使って線を固定します。

そのまま放置しておくとモーターや駆動部分が線を巻き込んだりしますので絶対に固定して下さい。
ドアコントロールリレーに刺さっているコネクタに3本の線を接続します。
画像左側が10Pのコネクタ(画像はMC前の車両です。MC後はコネクタが青色になります)で、このコネクタから電源とGNDを
右側の26Pのコネクタからスイッチ信号を取ります。

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10Pコネクタへの接続

MC後は青色のコネクタになります

接続は2本
リレーユニット コネクタ
電源 8番 赤
GND 7番
白/黒 MC前
黒/赤 MC後(運転席側のみ)

ユニット破損に繋がりますので、絶対にプラスとマイナイを間違えないで下さい!!!
            

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26Pコネクタへの接続

接続は1本
リレーユニット コネクタ
ドア開閉・スイッチ信号 16番 赤


※接続後のコネクタは裏返して撮影しています※
リレーユニットは、コントローラの裏にでも両面テープで固定するのがいいかと思います。
最後にドアスイッチへのコネクタを接続すれば取り付け完了です。

スライドドアのパワースイッチをonにし、ドアロックを解除してテストして下さい。
もし開閉動作しない場合は、ワンタッチコネクタの接続不良が考えられますので、チェックしてみて下さい。


動作は

ボタンを押す→ドアブザーが1秒鳴った後、開閉動作開始。

なお、ドア開閉途中で開閉動作を反転させる場合は、(開動作中に途中で閉めると言った時)ボタンを押した後、1秒間は開閉動作を保持しますので、1秒以内に再度ボタンを押しても動作は反転しませんのでご注意下さい!!

閉動作は、タッチセンサーがスライドドア前方についていますので挟み込みの心配はありませんが、後方にはセンサー等はついておりませんのでご注意下さい。
補足
内張を元に戻す際は、パワーウインドスイッチのコネクタを引き出してから戻して下さい。
でないと内張を取り付けてからでは取り出すのが大変です

取り付け作業ごくろうさまでした。何か不明な点がございましたら、メールにてご連絡下さい。

技術資料
ユニットに使用しておりますリレーの定格電流は2Aです。

PhotoMOSリレーを使ったタイプは0.5Aです。

アルファードのスライドドアのスイッチ信号は30mAです。
フロントドア、鍵穴のスムージング化
用意するのはこの2つ。
フロント用の鍵穴アリのカバーと
リア用の鍵穴ナシのカバー
メッキの部分ははめ込んであるだけなので、マイナスドライバーで勘合部分を起こして外す
使用するのは真ん中2つの部品
そのまま強引にはめ込んでもはまわない事はないが、勘合部分を削るとスムーズに取り付ける事ができる。

穴ナシカバーの引っ掛けの部分が多少、鍵穴アリのカバーに比べて分厚いのと角度が微妙に違うので、リューター等を使って、矢印の部分を削る。
画像で言うと削るのは穴の右側の部分です。一度、カバーのメッキ部分を差し込んでみればどの用に当たるのかがわかります。
次に引っ掛ける突起の下の部分を噛み合わせを見ながら少し削る。

パチッっとはまればokです。決して無理に引っ掛けないで下さい。


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